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桜庭一樹です。直木賞作家です。ミーハーです。

いやでも受賞作であるあの本はちょっと私には読めないというか絶対に途中で脱落するので、興味のあるこっちを読んでみたんですが、もう完璧にドストレート、ど真ん中でありました。

赤朽葉家という名家を舞台にした物語なんですが、へんな名家物で、ぐちぐちとした姑関係を描いたようなものではありません。なんというか……一言で言えば、家族の絆の中にある孤独――みたいな?

いやでもまったく重くなくて、この作家さんライトノベルあがりらしんですが、そこらへんライトノベル特有の個性的な人物というかキャラが現実的な側面を残して登場しますので、普段はこんな系の本を読まないよという人も楽しめるのではないでしょうか。

なんといっても、中国地方を制覇するレディースの赤朽葉家の長女の名前が「毛鞠」ですし、次男の名前は「孤独」ですし、次女にいたっては「鞄」で、そこらへん、ライトな文化が根付いてていい感じでした。

ミステリー……ではないです。日本推理作家協会賞受賞作ということで、本格ミステリーなのかと思いきや、全然そういうことはなかったです。ホント、この本のメインは赤朽葉家という名家の中で繰り広げられるドタバタというか、その家の個性的な人物達にスポットをあてての物語ですから――逆にミステリ目的で買うと納得できないものがあるかもしれません。

これを読んでて思い出したのはスペイン文学だかなんだかで変なガルシアおっさんの書いた『百年の孤独』です。アレに近いです。さすがにそこまで変人揃いではないですが、赤朽葉のほうも変人がいっぱい出てきます。いや、変人しかいません――普通に見える人もどこか変です。おかしいです。頭くるってます。それが人間だ、ということかもしれませんが。テヘ☆

というわけで、自分的に久しぶりにページをめくる手が止まらなくなって、時間がいつの間にか経過するという経験をさせてもらいました。うん、面白かった。素晴らしかっただが。

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