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「アニメがお仕事」という漫画をついに読み終えることができました。

苦労しました。

なにがって、この漫画は発行部数が明らかに少ないようなきがするというか、普通の本屋ではまったく置いていないようなものでして、そろえるのが非常にムズかしいと、そういうわけです。

まあ、出版社じたいが少年画報社でマイナー路線一直線なわけですが、なんの因果かこの漫画を知り、その魅力にとりつかれたわたしは、古本屋やらをはしごしながらなんとかかんとか全巻そろえることができたのです(なんだこの堅い文体)

面白い。

この漫画家さんはアニメーター出身ということで、絵とかが普通の漫画とは違うようなきがするんですよね。

淡い線というか、漫画的なレイアウトではなくてアニメ的というか……

その微妙な呼吸みたいなものが、普通の漫画とは違っていて、いいあじをだしているなーと思いました。

ところどころ背景少なめで何をリアルティに欠けるところもあるんですが、そこはだからこそ人物が映えると申しましょうか。

あとはなんといってもキャラの表情がこれでもかというぐらいに豊かなんですよね。

いや、もう豊かすぎて「作者さん、キャラの心理描写いらないよこれ。表情だけで十分だよ」みたいな。

で、肝心な内容なんですが、これは好きと嫌いが大きくわかれるんじゃないですかね。

題名のとおり、アニメーターという仕事についての漫画なんですが、これでもかというくらいにアニメ業界の暗黒面について触れられているので、そういうのになれてないと欝になるというか。

この漫画は、売れる漫画にしようとすればアホのように売れる素質をもっているのでしょうが、作者も編集者もあえて、この路線でいったといいましょうか。

なんか偉そうなことを書きますが、ここまで絵がよくて、コマわりがすばらしくて、ストーリーも練られているんですから、もっとライトに頭悪げに人間の表層的な部分だけを書いてれば、それはもう万人受けしてウハウハだと思うんですけどね。

わたしはこっちのほうが好きですし、過剰なまでの心理描写と主人公にどとうのようにふりかかる災厄と、周りの人間の悪意を「これでもか! これでもか!」とばかりに描くのも大好きなんですが、しかし万人受けはしないでしょうね。

嫌なことは忘れて虚構の世界ではいい気分になりたいというのが今のというか昔からのトレンドだと思うので、万人受けだけはしないのでしょうが……でも好きですねわたしはこの漫画。

主人公がこれまたぶっ飛んでてというか、ラノベ的な非人間で現実にはいないようなキャラというわけではなくて、あまりにも人間人間しててリアルすぎて逆にこんな人間いないんじゃないかと思うくらいの過剰さで、そこがいいというか。

リアルをつきつめても、個性豊かなキャラになるというのをはじめて知りました。いやしかし、こんな人間いるのかな……と漫画の中のキャラを現実ではどうなのかなんて考えてしまうほどに、この漫画はリアルですね。

アニメ業界がここまでヒドいとはさすがに思えませんが、その一面を見せてくれるという意味でもすばらしいです。

とにかく面白かったので、この作者さんが次作品をだしたら読んでみようと思いました。
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