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吾輩は傘である。名前はまだない。どこで生まれたのか頓と見当もつかぬ……と思ったが、今しがた麻布の傘工場で生まれたのだと記憶を喚起した。

麻布というと、なるほどあの富裕層でごった返している鼻持ちならぬ町かと浅はかにも断定せられる人間もいると思うが、それは誤解である。

確かに鉄筋コンクリートでもって建築されているマンシヨンが乱立しているが、それはあくまでも一区域だけである。少しでも駅前を離れれば、そこには古きよき時代の下町風景が展開されている。

その下町も下町。交通で不便なること雛見沢のごとしで有名なところに、吾輩が生まれた傘工場がある。この傘工場、ただの傘工場ではない。まず、ここで生産されている傘は折りたたみ傘である。普通のどこにでもあるような定式的な傘など相手ではない。折りたたみ傘をひたすらに生産し続ける工場―――それが吾輩が生まれた傘工場である。

というわけで、吾輩は折りたたみ傘ということになる。なるほど、自分の体を見てみれば、そんじょそこらの傘には付随していないような各種の機能が見て取れる。この複雑怪奇な形状を見て、吾輩はふと思った。人間とはバカではないのか、と。

何故このような折りたたみ傘などがあるのかが分からない。大体にして傘などというものは頭と上半身だけが守られ、下半身はおざなりにされる。おそらく、設計途中における予算不足が原因であろうと吾輩は予測してみる。

傘というものを発明したのは、ドイツの高名な学者、かのアウグストゥ・ピエール伯爵であるが、その発明からこのかた、傘というものに進歩といったものが見られたためしがない。だからこそ吾輩の形状もまた没個性としてつまらない。こういうと自己の否定のようで、傘のくせに生意気であるという意見が発せられるかもしれないが、それはお門違いというものである。まずは傘という雨粒対策グツツの改良を進めるのが先である。

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書きたかったから書いた!! 飽きたからやめる!! そんだけ!!

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