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日記
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生きててよかった……

なんというか、面白いと思った小説……はたまた各種エンターテイメントは数あれど、生きててよかったと、しみじみ感じさせてくれる小説というのは、なかなかどうして貴重でありがたくて、この本に出合えてよかったなーという思いでいっぱいです。

川上稔作、境界線上のホライゾン、下をさきほど読み終え―――なんとも浸ってる感じにいいますと―――実に感慨深いものを感じながら打鍵しています。

なんだか、読んでいるうちに自然と、ホント生きててよかったって、そう思えたのだから不思議なものです。

自分の性質としては、本読んでるときには頭の中にもう一人自分がいて、常に突っ込みいれながら本を読むのがやめられないタチなのですが、なんだか自然と物語に引き込まれ、小説の中を疑似体験し、そして我に返ったときには「生きててよかった」と。

大袈裟ですが、しかしこう思えたことは何より自分にとって大事なものなのだと思います。こんな小説に出会えたことを本当に心から感謝します。

本当本当と連呼してきたので若干嘘くさい感じになってきましたがまあいいでしょう。

とにかくミトツダイラは俺の嫁で、正純はちょっとばかし可愛すぎて有能すぎて、常識のある佐山御言的な役割で自分的にツボで……いやもうなんか、全員いい感じなんですよね ―――トーリはバカですが。

正純とトーリの一騎打ちで、あんな方法でいくとは想像していなかったというか想像できなかったですし、そこからの怒涛の展開は素晴らしすぎて感想をかくのもおこがましいくらいです。

川上稔という作家は、やはり終わりのクロニクルで新たな作風を作り上げ、それを境界線上のホライゾンでさらに昇華させ、新しいものをつくっているのでしょう。

川上初期作品は、バトルにつぐバトル。とにかく綿密な設定の上に成り立つ戦闘ものという印象があったのですが、終わクロから始まる「交渉」という要素が、川上作品をほかの小説とは違う個性的な物語にしているのだと思います。

交渉ですよね交渉。あれがあるから、戦闘描写にも背景がつくというか、なんでこいつらは戦っているんだということも明確になるわけですし、しかもその交渉描写が盛り上がること盛り上がること。

正純と教皇との論破対決はヤバかったですし、必殺牛歩戦術!! とか、ぶっちゃけ川上氏は国会でのああいう光景とか見て、これは使えるとか思ったのでしょうか。そういう着眼点のすごさとかは、やはりすごいなーと思うし、これは川上稔にしか書けないのであろうなーと、陶酔しながらに思いました。

次の巻が本当に楽しみです。プロット完成してからは異常なまでに早いスピードで物語を完成させてくれる作家さんなので、おそらく3、4ヶ月かとは思いますが、今から楽しみでなりません。

最後になりましたが、このような小説に出会えたことを幸福に思います。ありがとうございました。


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問い

 弁当屋を経営しているA(女性)とその娘Bが、自宅で夕食の準備をしていると、かつて離縁した夫Cが、その自宅に現れた。Cは定職につかず、バカラ賭博で600万円の借金があり、この日もA宅に押しかけた理由は、金の無心をしにきたというものだった。Aの制止も聞かずに強引にA宅に上がりこんだCは、Aからの再三の退去の懇願に耳をかそうとしなかったので、Aは仕方なく金銭をCにやり、なんとかCを帰宅させる気にさせた。玄関において、Aは「もうこないで」という意味の言葉をCにかけると、Cは「お前はもう俺から一生に逃げられないのだから、もう諦めろ」という言葉を口にした。そしてそのままA宅から出て行こうとしたCであったが、Cの言葉を聞いたAの娘Bが、自分達の生活が脅かされると思い、備え付けの置物でCの頭部を強打した。それに激怒したCは、Bに対して殴る蹴るの暴行を繰り返し、うずくまって動かなくなったBの体をけり続けた。娘の命の危険を感じたAは、Cに体当たりして、そのまま同人ともみあいになったところ、たまたま炬燵の延長コードがCの首にかかって、頸部を締め上げていたことを奇貨とし、そのままCの頸部を締め上げ続け、同人を絶命させるに至った。
 以上の事例において、Aになんらかの犯罪は成立するか。また、成立したとすれば、その刑に執行猶予をつける余地はあるか。

 

回答


 Aの犯罪成立について。
(1)AはCの頸部を締め上げ続け、同人を絶命させるに至っている。Aは、Cの頸部を締め上げるという実行行為の認識と、それにより同人に死という結果が生じるであろうことを認識しているので、故意について問題なく肯定できる。
 よって、Aには殺人の既遂(刑法199条)が成立するように思われる。では事例において、Aに正当防衛(同36条1項)は成立しないか。
(2)刑法36条1項は、①急迫不正の侵害に対して②自己又は他人の権利を防衛するために③やむをえずにした行為は罰しないとしている。
 では、Aはこの要件を満たすであろうか。Aの行為の際には、Cの侵害行為は終了していたのではないかという点が問題となる。侵害行為が終了していれば、すでに権利を防衛する必要がないのだから、②の要件を満たさないことになるので、問題となるのである。
 侵害行為が継続しているか、それとも終了しているかの判断基準として、侵害行為それ自体が、現に継続してなされているか否かで判断しようという説がある。
 このように客観的に判断できる基準をもって考えるほうが便宜であるし、侵害行為がないのであれば、その時点における権利侵害の危険はないのであるから、このように考えるのが妥当であるとする。
 しかし、侵害行為が継続しているか否かという基準は、正当防衛の要件であるところの、権利の防衛をする必要があったかどうかということを判断する基準であることから、ただたんに客観的な行為が為されているか否かという点で判断するのは妥当ではないと考える。
 侵害行為がいちおうは為されていなかったとしても、その侵害行為がなんらかの理由で「停止」しているに過ぎない場合には、その障害が除去されたならば、さらに侵害行為が継続する蓋然性があり、権利を防衛する必要性があるといえるからである。
 とするならば、侵害行為が継続しているか否かという問題は、急迫不正の侵害者による法益侵害の危険性を加味して、権利を防衛する必要性があったかどうかで判断するべきである。
 この点についてみていくと、事例においてCは、Bの行為に逆上してBを執拗なまでに暴行している。このようなCの性質をみるならば、もしAがCの頸部を圧迫することをやめたとすると、さらなる暴行が行われた可能性が高い。
 ならば、今だにCの侵害行為は終了したとはいえず、権利を防衛する必要性があったため、正当防衛の要件である②を満たことになる。
(3)つぎに、Aの行為は防衛の程度を超えていたかどうかということが問題となる。Aの行為が防衛の程度を超えていたとすると、正当防衛は成立せず、過剰防衛ということになる(同36条2項)
 防衛の程度とは、侵害行為と防衛者の防衛手段とが均衡していることをさす。この均衡があるかどうかは、凶器の有無とその殺傷力の均衡、さらには行われた行為の量の均衡によって総合的に判断されることになる。
 事例についてみていくと、Cの侵害行為は殴る蹴るの暴行で、凶器は使われていない。これに対して、Aの防衛手段は、延長コードを利用したというものであるが、延長コードという凶器には本来殺傷力じたいはないのであるから、この点で防衛の程度は超えていたということはできないだろう。
 次に、行われた行為の量であるが、CはBのことを、Bがうずくまって動かなくなっても尚蹴りつづけたというものであるのに対して、Aの防衛行為は、Cを窒息死させるまで続けられたということであり、その量的側面は過剰であるということができるであろう。
 よって、Aの防衛行為は、防衛の程度を超えて行われたものであると考える。正当防衛は成立しない。
 以上のように、Aには199条の構成要件に該当し、さらには正当防衛の要件も満たさないのであるから、Aには殺人の既遂が成り立つ(同199条)


 Aに執行猶予がつくかについて
(1)25条1項各号にあたらない場合において、3年以下の懲役にあたる場合には、執行猶予がつく余地がある。では、Aの法定刑は、3年以下であるといえるか。
 殺人の法定刑は、死刑又は無期、もしくは5年以上の懲役である(同199条)。
 しかし、Aには正当防衛は成り立たないにしても、過剰防衛は成り立つ。過剰防衛にあたる者に対しては、任意であるが刑を減刑することができる(同36条2項)。さらには、事例における、AはCから一生つきまとわれられるかもしれなかったという事情などを勘案すると、酌量減刑することも可能である(同66条、67条)
 とするならば、法律上の減刑を定めた68条1項3号によって、長期及び短期を二分の一減刑する余地がある。これを行えば、Aの法定刑は、2年5ヶ月、もしくは1年2・5ヶ月以上の有期懲役となるのだから、3年以下の刑を言い渡すことができる。
 よって、Aには執行猶予の余地がある。



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……なんだこれは?

あれ? 私は確か容疑者Xの献身を映画館で見て、感動して、堤真一の演技はとてつもなく素晴らしくて石神という登場人物はどこか危うい感じを残しつつも、人情味に溢れる数学バカで、ああ、こういう人間っていいよなーとか思って、それを感想として書こうと思っていたんだけど……

なんか気持ち悪いことになってますね。

おそらく、絶対に、間違いなく、確実に……論点がおかしい。刑法の知識がすっかり抜け落ちてる。侵害行為の継続でよかったんでしたっけ? その侵害行為継続有無って、防衛の必要性とからんでましたっけ? なんか過剰防衛すら認められられない場合とかいう論点で、そういうのがあったのは覚えているのですが……完全に度忘れしているので、創作しました。もはや無能です。

しかも絶対に論文試験にはでないような、法定刑の問題とか……あるわけないじゃん。そして、法定刑って0.5ヶ月とかいう単位ってあるんですかね。まったく分かりませんでした。死ねばいいのにと思いました。


この問題は、映画の中ででてきた事件をもとに作られていて、どうなるかなーと思って考えたものです。知識が完全に抜け落ちてることに気付きました。そして、自分には論理的思考なんてものはなくって、こじつけと自分に都合のいい理由付けしかできないことがわかりました。


なにはともあれ、映画のほうはすばらしく面白くて、石神は最高で湯川はもはや脇役で、やはり石神の数学バカっぷりと儚さと、そしてなんといってもそれをものの見事に演技した堤真一という才能がすばらしすぎたです。

原作を買おうと思いました。

いやまあ、なんというかさすがは西尾維新。相変わらずの芸風がナイスな感じで大変素晴らしかったです。評価に値する小説だと、そう言ってもいいでしょう(と、読んだ人だけにわかる小ネタを仕込みつつも)

ミステリーとか普段は読まない人が私なので(あれ、この表現なんか「りすか」であったような……)レトロで歴史ある作品についてはまったく知識をもっていないのですが、なんというか、こんな感じなんだろうなー、というのがおぼろげに分かって、大変素晴らしかったです。評価に値する小説だと、そう言ってもいいんじゃないですか?

しかしそれにしても、病院坂黒猫さんは少しばかり度が過ぎる感じで可愛すぎますね。まあ彼女、援助交際とか金だせばやらしてくれるというとんでもない設定が一巻であったような気がしますが、その設定って今回の人間恐怖症的な黒猫さんとまったくもって矛盾しているのではないかと思わないでもないですが、そこらへんは作中にもあったとおり、前言撤回こそが病院坂たる証とか、そんな感じなのではないでしょうか。

意外な一面というか、ギャップ萌えというか、ホームズにあそこまで興奮する黒猫さんという描写は、なかなかに悶え死ぬ思いがありました。

それでいて作品の構造上、彼女のキャラが変わったわけではないので……ああそういうことか。

なんだか自己完結しててこの日記を読んでくださる珍しい方にはちんぷんかんぷんでしょうが、さっき私がいった「保健室風俗店という設定と人間不信という設定は矛盾しているのではないか」ということは、まったく問題にならないんですね。

ネタバレで恐縮ですが、人間不信の黒猫さんは本当の意味での黒猫さんではないので、そこらへんはどうにでもなると。

なるほどなるほど……こうしてもみると、キャラの性格とかを壊さないでギャップをつくるという高等技術がここにあるというわけなんですか……さすがは西尾維新。まあ、800円分くらいの仕事はしたんじゃないかな(いい加減この芸風も飽きてきたのでやめます)

それにしても西尾ワールドは、直接的ではないエロさが光ますね。間接的なエロさというか、読者の想像にまかしたエロ描写というか、いや、行為じたいの描写ではなくて、そのエロ行為を想像させざるをえない設定の説明がこれでもかと盛り込まれてるので……

たとえば、弔士の言葉である

「ろり先輩はただ今、人間は処女のままでどこまで淫乱になるのかの実験中ですので、基本手はだしません」

とかね。ほんと、一作読み終わるごとに悶々とした思いを感じざるをえません(変態だ)

何はともあれイラストも素晴らしいし、病院坂は可愛すぎるし、病院坂はエロすぎるし、病院坂は巨乳だし、病院坂は可愛いしで、狂おしいばかりに最高の作品になっています。

……ただ、イラストでネタバレはやめて欲しいというか。今から読み始める人がいたとしたら、とりあえずイラストを先に読み始めるのはやめたほうがいいと思います。先生との約束だ!!

原作を読んだのは、高校生頃でしたか・・・・なんだかよく分からない世界観と物語とキャラのクールすぎるというか淡泊すぎるところに拒否反応がでたのを今でも思い出します。

それでもなんとか最後まで読んで、分からないなりに好きなシーンとかセリフとかがあって、もう少し知能がついたらもう一回読んでみようと思ったまま書棚の奥底に眠っていた作品・・・・それが映画化ということで、ちょっとばかり見てきました。


見る当初は、おそらくこの映画は大失敗するか大成功するかのどちらかだろうと思っていました。

なんというか、やはり表現しずらい世界観ですし、露骨すぎると拒否反応でるテーマが根底にあるし、キルドレをどう伝えるかとかそこらへんを映像で表現できるのかと、最初は正直、あまり期待をしていませんでした。


しかし、そこはSF界きっての大御所というところなんでしょうか、やはり見事なまでに落とし込んでいるというか、映像作品として原作の魅力を損なうことなくむしろ高めていたと思います。


物語は淡々と進んでいくし、キルドレというものの正体とか正確なところは分からなくて、少し面食らうこともあるかもしれませんが、単なる空の戦いではないというか、とにかく「あ~、こういうのを言いたいんだろうな~」というのが一直線に描かれていて、その意味では分かりやすのではないか、と。


はたして原作の続編も映画化されるんでしょうか、次の話しは確か、水素とティーチャーの話しだったような・・・・原作も2作目までしか読んでなかったので、正確なところは分かりませんが、映画化してもらえれば自分的には嬉しいですね。

見る人を選ぶかもしれませんが、村上春樹を好きな人ならば気に入るのではないでしょうか。春樹はノルウェイの森くらいしか読んだことありませんが、なんかそんな感じがします。


まあしかし、食後には崖の上のポニョを見て、精神を安定させる必要があるかもしれませんね。二作続けてどうぞ。

宮崎駿監督作品。

おそらく、これが最後の宮崎映画の最後の物語だと言われている、その映画を見てきました。

まあ、なんというか、相変わらずマザコンとロリコンの合わせ技は健在でしたが、さすがは宮崎駿、そこれへんは自分の欲望をそのまま書いてるだけの自慰行為ではなく、すばらしいエンターテイメントに落とし込んでいました。

たぶん、あれは大人向けではなく、完全な子供向けの作品だと思うんですよね。

構成とか、主人公とか、もうまるっきり児童向けの設定でしたんで・・・・それでいて、あそこまで大人も楽しめる物語をつくってしまうのだから、さすがとしかいいようがないと思います。

すでに書きましたが、自己満足で終わってないというところが、やっぱりすごいと思うんですよね。観客のことを考えないで、自分の書きたいものだけ描く、というのであれば、ぶっちゃけ誰でもできる(面白いかは別として

でも、その作者としての主観に、観客という客観的な視点をとりいれて作品をつくるというのは、なかなかどうして常人にはできるものではありません。

客観が入って独創的な物語ではない。話しがありきたりだ。展開が読めるオチが読める。

そんな批判があるかもしれませんが、いいじゃありませんか。

王道、おおいに結構。

率直に言って、作者の脳内妄想を垂れ流しているような物語よりは百倍くらいマシです。個人主義が蔓延し、個人個人のツボとなるポイントが分化している中で、王道というものを描くことがどれだけ難しいか。

大衆映画家として、おそらくこれからも宮崎駿監督以上の人物はでてこないと思います。新海誠などの素晴らしい監督がいますが、それはあくまでも王道ではなく、分化していった現在のサブカルチャーに分類される中での神ではないかと。

大衆的ではなく、いってしまえば個人主義的(範囲が狭いという意味で)。それは個人の資質ではなく、現在の社会状況と、そこで育った人材としての避けられない特性ゆえのことなのだと思います。

たぶんこれからも、個人の「好き」というポイントは分化していくのでしょう。それだけでも王道を貫くのは難しいのに、さらには客観的な尺度をとらえるアンテナが育ちにくいというのは実に致命的だと思います。


まあなんかグダグダ脳内妄想を垂れ流しましたが、とにかく、崖の上のポニョは面白かったです。ポニョの可愛さは異常でした。あとリサの凛々し可愛さは・・・・ハアハア

なんか自分の日記読み返したところ、「王道」というものを「大衆的」というニュアンスでとらえていたことに気づいたんですが・・・・ん~、なんかちょっと違うな。まあいいや・・・・


PS、ポニョが脚の指を自由自在に動かすシーンで興奮した私は変態ですか? ・・・・・変態ですね。間違いないです。ハハハ、こやつめ。
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